和歌山の広報

日々の生活、喜びと悲しみ、特別な出会い、ちょっとした考えや思いつきをブログに書き残してください。しばらく続けて読み返したときに、また新しい発見があります。

■□ 和歌山県立近代美術館メールマガジン第133号 2018/12/07

1.「創立100周年記念 国画創作協会の全貌展」 〜残り1週間ちょっとです

野長瀬晩花《初夏の流》1918年 京都市美術館蔵
野長瀬晩花《初夏の流》1918年 京都市美術館

見応えのある作品が並ぶ「創立100周年記念 国画創作協会の全貌展」はもうご覧いただけましたか? 早いもので、会期も残すところ1週間ちょっと。先日より後期展示が始まっており、13点入れ替わっていますので、 すでにご観覧された方も、2度目の来館をぜひご予定ください。

明日8日は、大阪大学文学研究科教授 橋爪節也氏による記念講演会 「大阪の「茶話会」と大正期の日本画壇−国画創作協会と連動したか−」を開催します。 また翌日曜日には担当学芸員によるフロアレクチャーと、 来週の土曜には講演会「国展の画家が愛した紀州」を開催しますので、 あわせてご参加ください。

25年ぶりの回顧展となる本展を、ぜひお見逃しなく!

【会期】】11月3日(土・祝)〜12月16日(日)
【会場】1階展示室
【主催】和歌山県立近代美術館、朝日新聞社
【特別協力】京都国立近代美術館京都市美術館
【助成】一般財団法人 地域創造
【関連事業】
 ◎記念講演会 *各回とも、2階ホールにて、13:30開場、先着120名、聴講無料
  「大阪の「茶話会」と大正期の日本画壇−国画創作協会と連動したか−」
    12月8日(土) 14:00〜15:30
    講師:橋爪節也大阪大学文学研究科教授)
  「国展の画家が愛した紀州
    12月15日(土) 14:00〜15:30
    講師:藤本真名美(和歌山県立近代美術館学芸員
 ◎フロアレクチャー(館長による展示解説)
  12月9日(日)14:00から15:00
  展示室にて(要観覧券)

> 特別展 創立100周年記念 国画創作協会の全貌展

2.「コレクション展2018-秋冬」も24日まで

平川清蔵《「平川清蔵版画集」第1輯 マンドリンを弾く少女》1926年
平川清蔵《マンドリンを弾く少女》1926年

「創立100周年記念 国画創作協会の全貌展」にあわせた内容となっている今回のコレクション展。 会期は1週間ほど長くなりますが、それでもあと2週間あまりとなりました。

「特集 国展の版画」では、国画創作協会展覧会(国展)に版画作品を出品した作家たちを特集しています。 展示作品は国展の時期から少し先のものまで。作家別にご紹介していますが、 順を追って見ていくと、日本画作品以上に新しい時代の空気を直接に反映しているようにも思われます。 それは版画という技法の特性によるものかもしれません。

12月16日には、2回目のギャラリートークを開催します。 先日の1回目では、ご参加くださった方々からの鋭い質問によって、 さまざまな作品の関係がつながりあい、担当者も新しい視点を得られました。 直接にお話をしながら展示を楽しめるこういった機会も、ぜひご利用ください。

【会期】】10月30日(火)〜12月24日(月・祝)
【会場】2階展示室
【関連事業】
 ◎ギャラリートーク(担当学芸員による展示解説)
  12月16日(日)14:00から15:00
  展示室にて(要観覧券)

> コレクション展2018 - 秋冬 和歌山ゆかりの作家たち/特集 国展の版画

3.晩花のふるさとを訪ねました!

中辺路に到着

雲一つない快晴となった11月24日、 晩花のふるさとである田辺市中辺路(なかへち)町近露(ちかつゆ)を訪ねるワークショップを開催しました。

講師には、日本画家の黒田真里さんをお迎えしました。 実は黒田さんのお爺さまは、晩花らとともにヨーロッパを巡った洋画家の黒田重太郎です。 そんなご縁もあって企画した今回のワークショップは、実際に晩花が生まれ育った地を訪れ、 そこで晩花が見ていた風景の中から、思い思いの景色を切り取って描くというものでした。

豊かな自然の中を散策してお気に入りの場所を探し、 なかなか触れることのない日本画の材料を実際に用いて描く経験は、それだけで貴重なものですが、 実際に展示室に並ぶ作品への理解をも深めてくれることでしょう。 なにより絵筆など握ったことがないとおっしゃる年配の方から、 絵を描くことが大好きな小学生までが一緒に行うワークショップは、 美術館だからこそ設けられる機会になりました。

展覧会の会期中、1階ロビーにて記録写真の展示を行っています。

 ◎体験アート・ワークショップ「晩花のふるさとを訪ねて」
  11月24日(土)10:00〜16:00
  講師:黒田真里(日本画家)
  場所:田辺市中辺路町近露周辺 対象:小学生以上一般成人まで
  定員(公募):20名(事前申し込み制)
  主催:特定非営利活動法人和歌山芸術文化支援協会(wacss)
  助成:和歌山県文化振興事業補助事業
  後援:和歌山県教育委員会ニュース和歌山株式会社

4.シンポジウム「和歌山県庁舎をつくった人びと」

保田龍門《高倉下命ー紀南古事記ー》レリーフ習作(和歌山県庁内)
保田龍門《高倉下命ー紀南古事記ー》レリーフ和歌山県庁内)

和歌山県庁舎は1938(昭和13)年に建設され、今年で建設80周年を迎えます。 前回の企画展「和歌山ー日本」展でも、その建築図面をご紹介しましたが、 新たな資料も見つかっており、建設当時の状況が次第に明らかになってきました。 80周年という節目に、建設に携わった「人」を軸として県庁舎建設を振り返るとともに、 その価値や意義と近代建築の保存活用について考えます。

*基調講演 和歌山県庁舎の歴史と魅力:中西重裕(和歌山県建築士会)
*個別報告 和歌山県技師松田茂樹:高垣晴夫(和歌山県建築士会)
      増田八郎の生涯と寄贈された資料:藤隆弘(和歌山県立文書館)
      和歌山県庁舎の建築図面:川崎昌之(和歌山大学
      県庁舎を飾った芸術家保田龍門:井上芳子(和歌山県立近代美術館)
      県庁舎を造るー増田八郎アルバムよりー:御船達雄(和歌山県教育委員会
*パネルディスカッション
司会:赤石和也(和歌山県建築士会)
パネリスト:井上芳子、川崎昌之、高垣晴夫、藤隆弘、中西重裕、御船達雄

なお、現在当館の1階リーディングコーナーでも、パネルでご紹介しているとともに、 庁舎内に設置された保田龍門のレリーフマケットを展示しています。

 ◎和歌山県庁舎建設80周年記念シンポジウム「和歌山県庁舎をつくった人びと」
【日時】2階展示室12月24日(月・祝)14:00〜16:30
【会場】和歌山県立近代美術館ホール
    申込不要、参加無料、先着100名に記念絵葉書贈呈
【共催】和歌山県教育委員会和歌山県建築士
【協力】和歌山県立文書館、和歌山県立近代美術館
【お問合せ】和歌山県教育庁生涯学習文化遺産課 073-441-3738

5.NHK WORLD「Close to ART」

NHKの海外向けチャンネル、NHK WORLDの「Close to ART」という番組で、当館が特集されました。 黒川紀章による建築をはじめ、和歌山ゆかりの日本画家、稗田一穂や、 浜口陽三や恩地孝四郎、田中恭吉といった和歌山にゆかりある版画家たちが紹介されています。 音声は英語ですが、当館のことをよくご存知くださっているメルマガ読者のみなさまなら、内容もご理解頂けるはず!  時間は15分、視聴は無料ですので、ぜひご覧ください。

> NHK WORLD Close to ART:The Museum of Modern Art, Wakayama

6.貸出中の当館コレクション 〜あちらこちらで活躍中

当館コレクション(所蔵作品)は、全国各地の美術館で活躍しています。

「ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」展 チラシ
ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」展 チラシ

◎「ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」

国立国際美術館
2018年11月3日(土)〜2019年1月20日(日)

  • 北辻良央《work RR-2》1982年
  • 山善夫《飴でもどうかね》1987年
  • 中川佳宣《果実あつめI》1989年
  • 野田裕示《work 214》1984
  • 畑 祥雄『西風のコロンブスたち』1985年より14点
  •                 全18点
「佐伯祐三と近代の洋画」展 チラシ
佐伯祐三と近代の洋画」展 チラシ

◎「佐伯祐三と近代の洋画」

田辺市立美術館
2018年12月15日(土)〜2019年1月27日(日)

  • 佐伯祐三《帽子をかぶる自画像》1922年
  • 佐伯祐三《リュ・デュ・シャトーの歩道》1925年
  • 佐伯祐三《広告のある門》1925年
  • 佐伯祐三《下落合風景》1926年
  • 佐伯祐三《モラン風景》1928年
  •                 全5点

詳細は開催館にお問い合わせください。

7.おとなりの博物館

野呂介石《那智三瀑図》和歌山県立博物館蔵
野呂介石《那智三瀑図》和歌山県立博物館蔵

和歌山県と言えば、何を思い浮かべますか? みかん? 温泉? パンダ? もちろんどれも正解ですが、 昔から名の知れた景勝地である熊野と和歌浦を忘れてはいけません。 訪れた人々がその風景に感動し、数多くの絵画などにその姿が残されています。

今回の企画展では、和歌山県立博物館に収蔵されている寄託品や館蔵品の中から、 おもに江戸時代に熊野と和歌浦を描いた絵画作品が紹介されます。 同じ場所を描いていても、時代や画風によって全く異なる表情を見せるのが面白いところです。

またあわせて、新たに確認された熊野の神々の成立を物語る「熊野権現縁起絵巻」3巻の異本が初公開されます。 これは熊野の神がみの成り立ちを、 インドのマガダ国の王族が飛来して垂迹したとする御伽草子(「熊野の本地」)を絵巻にしたもので、 肉筆で全3巻が全て残されている作例は、全国でも数例しか確認されていませんので貴重です。

お得な共通観覧券も販売していますので、ぜひ美術館とあわせてご来館ください。

企画展「熊野と和歌浦ーきのくにの名所をたずねてー」
【会期】12月8日(土)〜2019年1月20日(日)
【休館日】月曜日(ただし、12月24日(月・祝)および1月14日(月・祝)は開館、 12月25日(火)・1月15日(火)は休館)、年末年始(12月29日(土)〜1月3日(木))
【会場】和歌山県立博物館(近代美術館となり)
【入館料】一般280(220)円、大学生170(140)円
   *( )内は20人以上の団体料金。
   *高校生以下・65歳以上・障害者は無料。
   *和歌山県内に在学中の外国人留学生は無料。
【主催】和歌山県立博物館
【関連事業】
 ◎ミュージアムトーク(担当学芸員による展示解説)
  12月9日(日)、12月15日(土)、12月23日(日)
  1月5日(土)、1月13日(日)、1月19日(土)
  いずれも13:30〜15:00 展示室にて(要観覧券)

> 和歌山県立博物館

 編集部より

先日、ICOM(国際博物館会議)の年次大会に参加しました。 私が参加しているのは美術の委員会で、 2016年に当館で開催した「動き出す!絵画」展の内容に関連して、 北山清太郎が紹介したヨーロッパの美術と美術雑誌の関係について発表しました。 日本は西洋美術に特に高い関心を示している国ですが、 一方で日本の近代美術についてはまだまだ海外には知られていません。 互いに関心を高め合いながら研究が進むよう、 展覧会以外の場でも情報発信をしていきたいと思っています。[青木]

・・・美術館のつぶやきコーナー・・・

体験アート・ワークショップ「晩花のふるさとを訪ねて」は秋晴れに恵まれ、 晩花が愛したという近露の風景、抜けるような青空の下で参加者は絵筆をふるいました。 使い慣れない日本画の絵具に苦労されたのも、晩花らの作品を見ていただくとっかかりになったものと思います。 ワークショップの様子をギャラリーで紹介していますので、展覧会のおついでにご覧ください。
[奥村泰彦@日本画ワークショップ]

多くのお客様にも協力していただいて撮影が進められました。 当館スタッフも、それぞれセットを変えて登場。 女優ライト? に歓喜していたのは、さて誰でしょう。
[井上芳子@NHK WORLD]

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